by 一級建築士事務所 中川幸嗣建築設計事務所
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2012年 04月 24日
非公開の二条城の襖絵などの障壁画の修理現場、西南隅櫓(1626頃)と西門(1626頃)を見学する機会があった。
狩野派の描き方として、金でないところは一度マスキングした上でそこに金箔を貼り、はがしてから色づけということみたいです。 描いていく上でのプロセスの重みを物語るようで非常に印象的でした。 400年近く前に造られた西門の貫(構造部材)には、落書き的に彫刻されており、元文二年(1737)の刻銘も残されています。 この落書き的彫刻のフィーリングが現代の落書きのフィーリングに近く、300年前のものとは思えませんでした。落書きも文化財になっています。 #
by yakkyokukaishuu
| 2012-04-24 10:23
| 京都
2012年 04月 13日
今から56年前の昭和30年ごろ、通りにわ的部分を改造して造られた少し露地風の玄関。壁はプリントベニヤと繊維壁だった。見切りのスオイと笠木を新たに設け、うづくり(柔らかい夏目を沈ませる)した赤身の杉板を張る。うづくり手間的には全部で2日ほどかかっているが、やっただけの甲斐はある。やらなければピカッと光ると思いますが、強い光もシットリと落ち着きます。
欄間格子の寸法は京都の街中を観察して回った結果6分画に2×5.5分の貫を吹き寄せて通すことに。空きは6.5分。観察していなかったら、もっとごつくしていたと思う。 二階座敷の水ごね切り返し仕上げの材料。 洗われてさらさらになった山砂、深草大亀谷の土、ひだしすさ。材料に塗られる前、混ぜられる前から美を感じます。それだけ手間暇がかかっているもの。 そして土も砂も、昔触れていたときの記憶が呼び覚まされるような・・・。 #
by yakkyokukaishuu
| 2012-04-13 23:01
| 薬局改修2期(座敷等)
2012年 04月 03日
二期工事は、
・沈んだ柱上げ ・一階床組直し+断熱 ・一、二階座敷壁塗り替え ・一、二階座敷畳新調 ・二階一部天井張り替え ・玄関模様替え という内容です。 構造的に大きな傷みや欠陥はなく、隣家の新築の影響を受けて沈んでいた柱を持ち上げました。 やり直す部分の材料は贅沢すぎず、安っぽすぎず。 職人さんたちに料理されていきます。 座敷の土壁は何十年もの間に塗り重ねられており、確認できた上塗りは三層分。それを今回荒壁あるいは中塗りの表面までこそげ落とす、生けこぼち。 塗り直しの行程は、荒壁補修、貫伏せ、中塗り1、メッシュ伏せ込み、中塗り2、中塗り3、上塗りと非常に多い。 一階座敷に関しては聚楽水ごね仕上げなので、錆ていきながら半世紀ほどは耐えてほしいです。他は主に切返し仕上げ。 不要な欄間を塞ぐ。 暴れた天井の解体。 #
by yakkyokukaishuu
| 2012-04-03 18:01
| 薬局改修2期(座敷等)
2012年 02月 29日
2012年 02月 28日
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