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2012年 05月 27日
ハードはおおよそ仕上がり。
これからは設え等ソフトの道。 生かすも殺すもこれからなのでしょう。 ![]() ![]() 作り直した床脇。 聚楽水ごね乾く前と後。 2012年 05月 14日
再び訪れた素晴らしい階段のある下京の町家。
浴室の格子が素晴らしくじっくり拝見させていただいた。 特徴的なひねりのある貫。 やけに目がそろっており、目を近づけてみると交差部に継ぎ目がない。 つまり一木から削り出されている!!! ここで興奮してしまい、巾一間分継ぎ目がないのか、縦格子(これも十二分に手間がかかっている)の中で継いであるのか確認できず。 次回の課題です。 ![]() ![]() 2012年 05月 09日
ヒョウが恐ろしい勢いで降ってきて天窓を破りました。
翌日はそこら中で大工仕事の音がしておりました。 ![]() 二階は畳も入りましたが、一階のやり直した床脇の壁が荒壁補修の影響もあり乾きが悪く、床脇のみ上塗りが出来ていません。 一階座敷は秀吉が西陣に築いた聚楽第辺りから産出される、貴重な本来の聚楽土による、つなぎに海苔を使わない水ごね仕上げなので、慎重な施工が必要なことから工期にはゆとりを持っています。 初期費用はかかりますが、海苔の寿命にとらわれないので、非常に長持ちするはずです。 ![]() ![]() 二階は龍鬢の畳床。その他の畳は畳屋さんが独自のルートで岡山産の畳表を入手してくれました。 九州の畳表より粘りがあり強いとのことでした。子供のひっかきにも強いとか。 ![]() 地元の建具屋さんが地元の桧と杉板でつくった、いい意味で普通の板戸。 こういう普通がずっと普通であってほしいと思います。 いつもと違ったことをお願いすると仕上がりも変になりがちですが、うまい具合に普通のことをお願いすると、素晴らしい腕前を発揮してくれます。仕口の美しさも格別。 ![]() 座敷の壁の腰張り検討中。本来は群馬の西の内紙を使うようですが、そこはとらわれずに別の楮の紙を使用する予定。右が地元の黒谷の泥をすき込んだ紙。左は土佐で買ってきた鳥の子。 二階は深草の聚楽土に似た土による切り返し仕上げ。こちらも水ごね。 ![]() 2012年 04月 27日
所用で出かけた鉾町の町家。そこで2つの魔法のような素晴らしい階段に出会いました。
最近の階段が一坪ほどの空間が必要なのに対して、どちらも3/4畳ほどの空間で回りながら昇ります。 手摺は垂直に近いのですが、空間の狭さのせいか不思議と危険な感じはしません。 お年を召した方と一緒でしたが、不自由な印象は受けませんでした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 他にも見所満載でした。 ![]() 2012年 04月 26日
プロペラ状にひねった床脇の天袋地板と違い棚を、悩んだ末にこの際交換しようということに。写真真ん中と右側が新しいもの。
味わいは当然ながら年月を経たものにはかないませんが、この際シャキッとしたいということで交換となりました。 時間の都合もあり、塗装による仕上げなのですが、古い方も拭き漆ではなく実は塗装だったということが、材料を段取りしてくださった和家具屋さんによりわかりました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 畳はいつもいろいろと畳愛をご教授いただいている西陣の畳屋さんにお願いしました。 日本が誇る床材、もっと積極的に使っていきたいと思います。 柱と壁だった空間に間仕切りがはいり、若干うっとうしく感じる。 ![]() 2012年 04月 24日
雪の溶けた軽井沢の家に、一年点検に行ってきました。
すると隣に仕様の似た家が建っていました。 屋根の上には太陽熱利用のソーラーシステムのガラスが。これも同じ設備。 「そよ風」というこの設備は、屋根面にもうけた通気層で空気を暖め、一定温度以上になると棟からダクトで床下まで吹きおろします。 通常床下と室内は分離されていますが、この場合は床下も室内と同一の空間ということになります。暖められた空気は基礎コンクリートに蓄熱され、窓の前などにもうけた床のスリットから吹き出します。暖かい空気は天上に昇ってゆき、また同じようなルートで床下に吹き下ろされます。 標高1000メートルぐらいの寒冷地なので、太陽熱利用は若干不利かとも思われましたが、ボイラーによる補助暖房の共用でうまく冬を乗り切ったようです。 写真は朝8時頃。外気10度。棟温22度。室温23度。 室内は美しく散らかっており、非常に心地よい住こなしぶりでした。 また、薪ストーブによる料理と温泉のような心地よさは格別でした。 病は冷えからともききますが、火は病も治すことができるだろうと、真剣に思いました。芯から温まることができました。 こんないい薬はないと思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2012年 04月 24日
非公開の二条城の襖絵などの障壁画の修理現場、西南隅櫓(1626頃)と西門(1626頃)を見学する機会があった。
狩野派の描き方として、金でないところは一度マスキングした上でそこに金箔を貼り、はがしてから色づけということみたいです。 描いていく上でのプロセスの重みを物語るようで非常に印象的でした。 400年近く前に造られた西門の貫(構造部材)には、落書き的に彫刻されており、元文二年(1737)の刻銘も残されています。 この落書き的彫刻のフィーリングが現代の落書きのフィーリングに近く、300年前のものとは思えませんでした。落書きも文化財になっています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2012年 04月 13日
今から56年前の昭和30年ごろ、通りにわ的部分を改造して造られた少し露地風の玄関。壁はプリントベニヤと繊維壁だった。見切りのスオイと笠木を新たに設け、うづくり(柔らかい夏目を沈ませる)した赤身の杉板を張る。うづくり手間的には全部で2日ほどかかっているが、やっただけの甲斐はある。やらなければピカッと光ると思いますが、強い光もシットリと落ち着きます。
欄間格子の寸法は京都の街中を観察して回った結果6分画に2×5.5分の貫を吹き寄せて通すことに。空きは6.5分。観察していなかったら、もっとごつくしていたと思う。 二階座敷の水ごね切り返し仕上げの材料。 洗われてさらさらになった山砂、深草大亀谷の土、ひだしすさ。材料に塗られる前、混ぜられる前から美を感じます。それだけ手間暇がかかっているもの。 そして土も砂も、昔触れていたときの記憶が呼び覚まされるような・・・。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2012年 04月 03日
二期工事は、
・沈んだ柱上げ ・一階床組直し+断熱 ・一、二階座敷壁塗り替え ・一、二階座敷畳新調 ・二階一部天井張り替え ・玄関模様替え という内容です。 構造的に大きな傷みや欠陥はなく、隣家の新築の影響を受けて沈んでいた柱を持ち上げました。 やり直す部分の材料は贅沢すぎず、安っぽすぎず。 職人さんたちに料理されていきます。 座敷の土壁は何十年もの間に塗り重ねられており、確認できた上塗りは三層分。それを今回荒壁あるいは中塗りの表面までこそげ落とす、生けこぼち。 塗り直しの行程は、荒壁補修、貫伏せ、中塗り1、メッシュ伏せ込み、中塗り2、中塗り3、上塗りと非常に多い。 一階座敷に関しては聚楽水ごね仕上げなので、錆ていきながら半世紀ほどは耐えてほしいです。他は主に切返し仕上げ。 ![]() 不要な欄間を塞ぐ。 暴れた天井の解体。 ![]() ![]() ![]() ![]() 2012年 04月 01日
株式会社 石原山口計画研究所 京都
中川 幸嗣 京都市上京区主税町1141-4 TEL/FAX:075-822-1115 E-mail:nakkaashi@yahoo.co.jp
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